溶射加工
設備名
加工範囲(目安)
特徴
金属溶射(13Cr、セラミック、超硬など)、皮膜を高温で融解、コーティング
溶射加工は、金属・セラミックス・合金などの皮膜を高温で融解させ、基材表面へ吹き付けてコーティングする技術です。
立野機工では、耐摩耗性向上、耐食性・耐熱性向上、寸法再生(肉盛代替)、絶縁性・導電性付与など、用途に応じた溶射皮膜の形成が可能です。
溶射前の下加工から、溶射、研磨仕上げ、さらに研磨後の追加工(穴あけ・端面加工等)まで協力会社と連携して対応できます。
主な用途
- ロール外周部
- シャフト摺動部
- バルブ部品
- ポンプ・ケーシング
- 機械部品の摩耗部再生
- スリーブ・金型部品の補修
立野機工の強み
下加工→溶射→研磨仕上げ→追加工を社内一貫対応
溶射は皮膜を形成するだけで最終寸法にはならないため、「下加工→溶射→研磨仕上げ」のセットが必要です。
協力会社との連携により、工程間の寸法管理・品質管理が確実に行えます。
用途に応じた皮膜選定
豊富なラインナップから、用途に応じた皮膜を選択できます。
- 金属系(Ni, Cr系):摩耗・腐食対策
- 合金系:耐熱・耐摩耗
- セラミックス系:絶縁性・耐食性
- カーバイド系(WC系):高耐摩耗性
- ステンレス系:耐食・寸法再生
摩耗部品の再生(肉盛の代替として)
摩耗したシャフト・ロール・スリーブなどは、溶射で表面層を再形成し、新品同等の寸法・性能に再生することが可能です。
肉盛溶接より熱影響が小さく、歪みが少なく、素材の劣化を抑えられるメリットがあります。
耐摩耗・耐食・耐熱など機能性付与
溶射は補修だけでなく性能向上(寿命延長)としても使える工程です。
摩耗部→超硬系皮膜で耐摩耗性アップ、腐食環境→Ni基皮膜で耐食性アップ、高温部品→合金系皮膜で耐熱性アップなど、再生だけでなく機能強化も可能です。
加工におけるポイント
● 密着性・下地処理(ブラスト)の品質
溶射皮膜は下地処理の品質に強く依存します。
ブラスト粗化・清浄度管理・油分除去を徹底し、皮膜剥離を防ぎます。
● 熱影響・歪みの抑制
溶射は溶接と比べて熱変形が少ないとはいえ、完全にゼロではありません。
そのため、歪み・変形を考慮した仕上げ代の設計・段取りが重要です。
● 皮膜厚と研磨仕上げのバランスをとった設計
溶射後は研磨による仕上げを行うため、皮膜厚(50〜数百μm)、必要仕上げ代、寸法公差のバランスを事前に設計します。
過剰な肉盛や不足は、仕上げ効率や品質に影響するため、溶射前に最終形状の見込み設計が重要です。
主な加工実績・よくある依頼例
- シャフト摺動部の摩耗→溶射再生→研磨精密仕上げ
- ロール外周部への耐摩耗皮膜形成
- ポンプ・バルブ部品の耐食溶射
- アルミ母材への強化皮膜(耐摩耗・剥離対策)
- スリーブ内面への溶射→ホーニング仕上げ
- 腐食で減肉した部品の寸法復元溶射
- セラミック溶射による絶縁性付与
- 多層溶射(耐熱+耐摩耗)による寿命延
加工範囲・対応可能サイズ
■ 対応設備
半自動溶接機:中型〜大型部品の溶接に対応
■ 対応ワークの目安
- 製缶構造物・フレーム・ブラケット類
- 中厚板〜厚板の組立溶接
- 長尺パイプ・角パイプの組立
- 装置用ベース・架台
- プレート+リブ構造物
※図面・現物支給いずれも対応可能です。