肉盛加工(肉盛補修)
設備名
加工範囲(目安)
シャフト径φ600mm 長さ5,000mm 径部品φ1,000mm 平面部品3,500mm
特徴
修復肉盛・硬化肉盛・耐食肉盛・多層肉盛に対応
立野機工の肉盛加工は、摩耗・欠損・腐食・衝撃などにより損傷した金属部品を、肉盛溶接により補修・再生・性能向上させる加工技術です。
13Cr4Ni,13Cr2Ni、DW-H350、HRC50など実績あり。
対応する肉盛の種類
- 修復肉盛(補修肉盛):欠損・摩耗部分を再成形
- 硬化肉盛(ハードフェーシング):耐摩耗性・硬度向上
- 耐食肉盛:腐食・薬品・高温環境に耐える
- 多層肉盛:複合層により耐久性・耐熱性を強化
用途
- 産業機械のシャフト・ピン
- ベアリングハウジング
- プーリー・ロール・ギア
- バルブ部品
- 製缶部材の補修
- 機械部品の再生
新品交換のコスト削減・短納期対応に効果的な補修方法です。
立野機工の強み
修復肉盛(補修肉盛)
摩耗・欠損・穴広がりなどを肉盛して元形状に戻す工程です。肉盛後に旋盤加工(長尺・大径対応)・マシニング加工・平面加工で形状補正し、元寸法への復元精度が高い点が強みです。
硬化肉盛(ハードフェーシング)
高摩耗部品に対し、母材より硬度の高い溶接材料を用いて耐摩耗性・耐衝撃性を強化する肉盛です。
代表的な用途:シャフト摺動部・ロール外周部・スプロケット歯部・ピンの摩耗部・金属の接触部全般。硬化肉盛後は旋盤・フライスなどで指定寸法に仕上げる加工能力があります。
耐食肉盛
腐食環境(酸・薬品・海水・湿度)にさらされる部品に対して、腐食に強い溶接材(ステンレス系・Ni系)を用いて耐食性を付与します。
用途:SUS 部品の補修、バルブ・ケーシングの補修、配管末端の腐食部補修など。腐食による穴あきや減肉を肉盛し、再加工して再利用できるようにします。
多層肉盛(複合肉盛)
高温+摩耗、衝撃+腐食など複合条件下で使用される部品では、複数の材質を層状に肉盛することで寿命を延ばす加工です。
例:1層目=母材との密着性確保、2層目=耐熱層、3層目=耐摩耗層。産業機械・建設機械の一部では、新品以上の性能を与える設計肉盛も可能です。
加工におけるポイント
● 溶接条件と肉盛材の選定
肉盛材は用途によって硬度・延性・耐摩耗性・耐食性が大きく変わるため、部品用途に応じて最適材を選定します。また、反り・割れ・剥離を避けるため入熱・溶着量・層数・冷却速度をコントロールします。
● 肉盛後の追加機械加工との整合
肉盛加工は必ず加工で仕上げる前提のため、肉盛量・仕上げ代・歪み量を見込んで、旋盤・マシニングで仕上げ精度が出るよう設計します。これは、一貫加工が可能な立野機工ならではの強みです。
● 変形・割れ対策
厚肉の肉盛は熱歪み・応力集中・冷却割れのリスクが高いため、適切な予熱・後熱・パス間温度管理が重要です。
● 母材の残肉厚・強度の確認
補修肉盛では、補修前の損傷状況により母材の肉厚が不足している場合があるため、必要に応じて部分肉盛・多層肉盛・補強肉盛などを選択します。
主な加工実績・よくある依頼例
- 13Cr4Ni,13Cr2Ni、DW-H350、HRC50など
- シャフト摩耗部の修復肉盛 → 旋盤仕上げ
- ピン摩耗部の硬化肉盛(高硬度材)
- SUS系の耐食肉盛 → マシニングで仕上げ
- ベアリングハウジングの穴広がり補修
- ロール外周の多層肉盛(耐摩耗×耐熱)
- 製缶構造物の角部補修肉盛 → 平面加工
- 大型部品の角欠け補修 → 端面加工
- 建設機械部品の硬化肉盛 → 仕上げ加工
加工範囲・対応可能サイズ
■ 対応設備
・半自動溶接機:中型〜大型部品の肉盛に対応
■ 対応ワークの目安
・シャフト径:〜φ600mm
・シャフト長:〜5,000mm(TE-5000 で仕上げ可能)
・大径部品:〜φ1,000mm(V100R で仕上げ)
・平面部品:3,500mm級(プラノミラーで基準面加工)
・ブロック材・構造物:製缶サイズに準ずる